お父さんの恋

作・中谷まゆみ 演出・板垣恭一
出演・堺雅人(杉本大樹)/星野真理(深谷さおり)/七瀬なつみ(武藤正子)/菊池麻衣子(杉本美樹)/池田成志(藪一平)/前田吟(杉本正樹)

名古屋公演を観てきました。今回はY子と共に。
幕が上がって、何か違和感を感じるなぁ…と思ってモヤモヤしてたんだけど
途中にふと気付いた。
演劇の舞台で、隣りに連れがいるのは初めてだった!
ミュージカルとかは、日本でだってよくあることなんだけど
よくよく考えると、演劇では初めてだった〜。
だから落ち着かなかったのか…。びっくりだ。


舞台自体は、思ってた以上に良かった。
2,3度泣いちゃったしなーもぅ。舞台に泣かされたのか、
自分の考えや思いと同調して泣いたのかよくわからんですが。
コメディ仕立てになってるから、一見重くなりそうな題材も
明るく最後まで観れたんだけど
何度か、色々と考えさせられることはあった。うん。
これって、観る人の家族の状態によって
全然違う感想が出てくるんだろうねぇ…。
泣いたけど、それ以上に笑えて面白かった。


パンフの、演出の板垣さんの文章が面白かった。
私も結構切ない要素を見つけ出して拡大して味わうことが多い。
だから、なんでそのシーンで泣く?!ってことが多い。
板垣さんはパンフで、「切ない」というのは

絶対に手に入れたいと思うモノがあるのだけれど、
絶対にそのモノは手に入らないこと分かっている時に起きる感情のことである

って言っている。
そうそう、そうなんだよ〜。想像しただけで胸が苦しくなるね…。


堺さんが小さい頃の大樹を演じてる時
喪服...のオリンに見えてしょうがなかった。
特に「お父さんお父さんお父さんお父さん!」って叫んでる時。
初生成志さんだったわけですが。
1番最初に出てくるシーンが頭から血ぃ出しててビックリした。
つい最近、鈍獣をチラ見したばっかだったから…。